「失敗談」外山滋彦 著

本日、外山滋彦先生の講演会へ行ってきました。
新刊「失敗談」の刊行を記念して、丸善丸の内本店でおこなわれたものです。

失敗談

外山先生ご本人にお会いするのは初めてなのでとても楽しみにしていたのですが、
実際お会いしたご本人はとても素敵な紳士でした。

まず、颯爽とステージに登壇されると、一息もつかず即本題に入られました(笑)
講演の語りぶりは、先生の書かれているご著書そのものです。
明朗簡潔で、示唆に富み、ユーモアたっぷり、でも真剣に話されます。

一番私が心にに残ったのは、先生の明るいお人柄です。
一貫して伝わってくる外山先生の明るさに、とても励まされました。
新刊「失敗談」という書籍が生まれたのも、納得します。

心に残った言葉。
「失敗のあとに成功がある。その順番が大事。」

「アイアンビック、和歌、弱から始まっている。弱、強、弱、強、の順番」

「失敗を恐れては人間力がつかない。」

「やってみて失敗、やってみて失敗、やってみて失敗。
ともすると志自体はかなえられないこともあるかもしれない。
それでも、大志を抱いて失敗を恐れずに挑戦することが大切。
必ず人間的に成長する。それが成功へとつながっていく。」

「乱読のすすめ。
自分の興味の無いジャンルの本こそ読みなさい。
その蓄積が時間をおくと発酵して、あるとき結びつき、信じられないような発見をもたらしてくれることがある。
一生に一度か二度。
素晴らしい自分の発見へとつながる」

「苦労無くして成功することは100%あり得ない。
でも、失敗して苦労することで人間力がつき、成功する可能性が高まる。
だから、昔の人は、若いときの苦労は買ってでもしろと言った。あれは知恵だった。」

講演会ではメモはほとんどとらなかったので、正確な文章では無いかもしれませんが、私の受け取った印象です。
(先生のご著書で、「講演会で熱心にメモをとると、
安心して逆に話の内容を忘れてしまう」ということを幾度となく読んでいたので、
メモはほとんど取らずに、お話を聞くことに集中しました。
とても贅沢な時間でした。)

このような会を開いてくださった丸善さんにも大感謝です。

「失敗談」、とても面白いです!電車の中で思わず吹き出しそうになりました。

私自身も、人生で失敗をたくさんしてきましたし、今勉強しているフランス語でも失敗の連続です。
最近は小賢しさが身に付いてきて、どうにか失敗しないでうまくやりすごそうということに重きを置いて、
本質的な目的を横に置いてしまっている自分に今回気づかされました。
語学も人生も近道はありませんね。
何かに取り組もうとすればそれは小さなことでもそれは「挑戦」だし、
「挑戦」するときに失敗の事を考えすぎていては前に進むことに集中できないし、
集中してとりくまなければ成功どころか経験さえも得られないのではと感じました。
初めて自転車に乗る練習をしたときのように。

大志を抱いていきたいです。
外山先生、ありがとうございます。

失敗談

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