柔らかい肌 1965年

大人の恋愛をサスペンスタッチで描いています。

ある中年男性が若く美しい女性と恋に落ちる。
高名な文化人としての立場と、妻や幼い娘を愛する家庭人としての立場の間で自分自身を消化していた日々に、
突然芽生えた甘い恋愛。
これまでの日常バランスを崩していく。

男に関わる女性たちの心の動きの表現が素晴らしいです。
同性ながら、自分の中にもある女性的な部分に気づかされる思いがしました。

主人公を演じているジャン・ドザイーの、これまでの生活と恋愛を両立させていくつもりが、
理性の歯止めが利かなくなり後には引けなくなっていく姿もよかったです。

そして、
カトリーヌ・ドヌーブの姉でもあるフランソワーズ・ドルレアックが美しい。
顔が小さくて、スタイルも抜群!!

音楽も素敵。

フランス映画、やっぱりいいなぁ。

柔らかい肌〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選11〕 [DVD]

原題   La Peau Douce
上映時間 118分
製作国 フランス
初公開年月 1965/05/11

監督: フランソワ・トリュフォー
脚本: フランソワ・トリュフォー ジャン=ルイ・リシャール
撮影: ラウール・クタール
音楽: ジョルジュ・ドルリュー
出演: ジャン・ドザイー フランソワーズ・ドルレアック ネリー・ベネデッティ  サビーヌ・オードパン ジャン・ラニエ ポール・エマニュエル  ロランス・バディ モーリス・ガレル

映画評論から出発し“フランス映画界の墓掘り人“の異名をとった、ヌーヴェル・ヴァーグの旗手トリュフォーが、“伝統的フランス映画の美学“を見事に画面に定着させた秀作。40歳半ばの文芸評論家ピエールは妻と幼い娘との3人暮らし。ある日、文学講演のために乗ったリスボン行きの旅客機の中で、若く美しいスチュワーデスと会い、たちまち恋に落ちる。平和だが刺激のない日常を捨て、激しい恋に身を焦がそうとする中年男の苦悩と焦燥が、鮮烈にスリリングに浮き彫りにされる。妻とも恋人とも別れ、ただ一人食事する彼に妻が向ける銃口……意外な、そしてショッキングな幕切れに、監督の鋭く深い“女性心理“洞察がうかがえる。