「かもめ食堂」

かもめ食堂 [DVD]

かもめ食堂 [DVD]

先日、NHK BSプレミアムで放送されていたので、録画しました。

たまに観たくなる「かもめ食堂」、今回で4度目くらいの視聴です。


あらすじです。

「めがね」「トイレット」など独特の作風で知られる荻上直子監督が、群ようこの書き下ろし小説を映画化。フィンランドで小さな食堂を営む日本人女性サチエと、店に集う一風変わった人々との温かい交流をオール・フィンランドロケでつづる。閑古鳥が鳴いていたサチエの店を、不思議な縁で出会ったミドリとマサコが手伝い始め・・・。アキ・カウリスマキ監督「過去のない男」の主演俳優、マルック・ペルトラがチョイ役で出演。

〔企画〕霞澤花子
〔プロデューサー〕前川えんま、天野眞弓
〔監督・脚本〕荻上直子
〔原作〕群ようこ
〔撮影〕トゥオモ・ヴィルタネン
〔音楽〕近藤達郎
〔出演〕小林聡美片桐はいりもたいまさこ、ヤルッコ・ニエミ、タリア・マルクス、マルック・ペルトラ ほか


小林聡美さん演じるサチエの清潔感が好き!

もともと小林聡美さんは好きな女優さんで、他の出演作もみたことがありますが、この作品の聡美さんが一番好きかもしれないです。
いつもは、すこしひねている(都会的と表現されたりしますが。)けどかわいらしいというひとひねりある役柄が多く、そういう演技も聡美さんならではだと思うのですが、この映画では、もう一つの聡美さんの魅力
「清潔感」がよく演出されていると思います。
かもめ食堂のサチエさんは、明るくて、ユーモアがあって、さっぱりしてて、物事を客観的にみれて、どこか凛としてて、一生懸命で、彼女の周りは空気がきれいになりそうな女性です。
これって、そのまま、お料理上手の条件にあてはまるのではないでしょうか。
そんなサチエさんが営んでいるから、かもめ食堂はいつもすがすがしい雰囲気なんだなぁと感じました。
こんな食堂でいただくおむすび(かもめ食堂の定番メニューです)は、美味しいにちがいありませんよね。




飯島奈美さんのお料理はすごい!

この映画でフードコーディネーターを務められた飯島奈美さん。
飯島さんのお料理はほんっとうにすごい!と思います。
どこがすごい!かというと、口にする前に、お皿がトンと置かれた瞬間に、もう「美味しいにちがいない!」って感じさせるパワーを持っているところです。
映画の中にでてくるシナモンロールのレシピが話題になりましたが、そういったアップで撮影されているメニューはもちろんのこと、店内の遠くの席に座っているお客さんが食べているサラダでさえ、「美味しいパワー」を発しています。
さらにいえば、サチエさんが下ごしらえをしているトンカツやシャケからも、「まちがいなく美味しい料理になるはず!」というパワーを感じます。
「美味しさ」って、どうやってできあがるものなんでしょうね。
飯島さんの料理本をみながらお料理をつくると、レシピから、食べる人への愛情を感じます。
「こんなふうにつくったら、美味しいく食べてくれるんじゃないかな〜」と。
料理本のレシピから愛情を感じたのは、飯島さんのレシピが初めてでした。
そんな飯島さんのお料理のすごさをこの映画からも感じました。


私も、キッチンをピカピカにして、おろしたてのエプロンをきりっとしめて、美味しいお料理をつくりたくなりました。

おすすめの料理本です!

シネマ食堂

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