「絵具屋の女房」

絵具屋の女房 (文春文庫)

• 著者　丸谷才一
• 発行　文芸春秋（文春文庫）

まず、表紙が好きです（笑）
和田誠さんのイラストにわくわく感がつのります。

内容は、古今東西の面白話が12話、詰まっています。
でも、面白いと言っても、瞬間的な笑いではありません。
じわーっと沁みてくるような面白さ、探究心に火をつけられるような面白さです。

話は面白いのですが、文章は難解、でも丸谷さんが「これはおもしろいでしょう」なんて打ち明けるように書かれているので、
どうにかしてそれを共感したくなっちゃいます。
そのため、二度読み・三度読みすることもしばしばですし、理解＆記録のためにノートに図解しながら読むこともおおいのです。
他の文献をあたることもあります。

なんだか、大学の人気講義みたいですね！

なお、この本のタイトルと内容には関係が無いと思われます・・・。
とにかく、丸谷さんと同じように「おもしろーい。ふふふ。」と笑えたとき、大人っていいなぁと感じる一冊です。